猫からのお便り

2018 / 11 / 21  05:45

希望の星 [チルの命・3]

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「チルちゃんの手術は無事終わりました。

閉塞を開きバイパスを通しましたので

これで胆汁は流れていくと思います。」

 

 

獣医さんからお電話がきて

ほっと一安心してから2日が経ちました。

 

 

手術中は何度か血圧が低くなり

やはり危険な状態での手術だったので

かなり綱渡りだったようです。

 

 

夕べお見舞いに行くと

「今朝は食欲が出る注射をして食べさせましたが

さっきは自分で食べましたよ。少しですが。」

 

ごはんは食べられるようになったようです。

 

 

でもまだ黄疸は退いていないので

24時間点滴を続けて経過を観察しなければいけません。

先生、スタッフの方々のご苦労に頭が下がります。

 

 

 

 

 

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病室でのチルは意外にも元気そうで

いつものようにニャーと鳴けず「ヒャーヒャー」いいながら

出迎えてくれました。

 

 

後ろ足は点滴のチューブを刺して

ガムテープでぐるぐる巻いてあります。

 

バンザイもできるということなので

手術の跡を見せてもらうと

大きなミミズのような縫い跡が…

 

お腹の半分近くを占めているその傷が

手術の過酷さを物語っています。

 

 

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それでも「もう大丈夫」とでもいいたげなチルは

エリザベスカラーをつけた顔を精一杯近づけて

「抱っこー」とせがんでくれました。

 

 

 

退院は「黄疸が引いて、体力が回復するまで」

まだいつになるかわかりません。

 

でもチルなら頑張ってくれる、きっと元気で帰ってきてくれる。

またすぐに来るからと約束して

病室を後にしました。

 

 

抱きかかえれば両腕にすっぽり収まってしまう

そんな小さな体に

逆に勇気や希望をもらってしまう、

命ってすごいな、

生きるってやっぱり尊い事なんだな。

 

 

外に出ると真っ暗で

星もみえません。

 

 

でもこの宙のどこかに

希望の星は必ず存在していて

いつかチルのもとに光を投げかけてくれる…

 

 

 

なぜかそう確信した寒い夜でした。